〜この記事はこんな方にオススメ〜
・チェコに正規留学している/する予定の方
・試験の勉強方法を知りたい方
・試験当日の流れを知りたい方
こんにちは。Yuzuka(@yuzukanishimura)です。
前回に引き続き、今回も「Nostrification(ノストリフィケーション)」についてお話しします。「そもそもノストリフィケーションが何かわからない!」という方は先にこちらの記事を読んでくださいね。
今回の記事では、ノストリフィケーションの試験について詳しくお話しします。どのような試験なのか、試験当日の流れ、そして合格するための勉強方法を解説します!
ノストリフィケーションの試験とは?
試験教科について
ノストリフィケーションの結果が届くと、追加の試験を受ける必要があるかどうかが明記されています。試験を受ける必要がないのが一番いいのですが、ほとんどの申請者は1・2教科の試験があるようです。私はComputer Science(情報)の試験を受ける必要がありました。
試験を受ける教科は人によって様々ですが、科学系の教科(生物、化学、物理)、Computer Science (情報)、英語、歴史、地理はよく指定されやすいようです。
基本的に、勉強時間が少ない教科が指定されるようですが、何を基準に判断しているのかはよくわかりません…。実際に私は、高校では文系、短大では英語を専攻していたので、理数系の勉強時間が足りなかったはずなのに、科学系の試験は指定されませんでした。
試験はチェコの高校のレベルのものなので、そこまで難しくありませんが、地理や歴史の教科が指定された場合は、チェコの地理や歴史について一から勉強する必要があります。
試験範囲
試験範囲は試験会場のウェブサイトに掲載されています。
どの教科も出題されるトピックが書いてあるのみで、詳しい内容は書かれていません。
私が試験を受けたComputer Scienceのトピックの一つはこのような感じでした。
1. コンピュータ用語の紹介
情報の概念、量の測定、情報の保存
ASCII文字表
パソコンの主な部品とその機能
– プロセッサ(CPU)
– メモリ
– リムーバブル・メモリ・デバイス
– 入出力装置
– 用語 ファイル、ディレクトリ、プログラム
– 用語 オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェア
– 情報ネットワークの概念(LAN – WAN、利点と用途、インターネット)
このようなトピックが合計で6つあり、他のトピックにはWord、Excel、PowerPointの使い方やWindowの操作の仕方などがありました。
トピックの数は教科によって違く、見るところ1教科につき20〜25個のトピックがあるのが普通なようです。
試験会場と試験方法
ノストリフィケーションの試験は地元の高校や大学で行われます。試験会場はノストリフィケーションの結果と共に明記されています。
試験は全てチェコ語で行われます。チェコ語が話せない方は、通訳を介して試験を受ける事ができるので安心してくださいね。私も日本人の通訳さんにお願いして試験を受けました。
試験は基本的には口頭で行われます。教科によっては技術試験、または筆記試験も追加で行われます。私が受けたComputer Scienceの試験は、技術試験と口頭試験で構成されていました。
試験当日は、試験範囲のトピックのうち一つがランダムに出題されます。1教科あたりの試験時間は約20〜30分程度です。
試験当日の流れ
ここではノストリフィケーションの試験当日の流れをタイムライン形式で紹介します。
- STEP 1会場入り口にて受付
試験開始15分前までに受付を済ませます。通訳がいる場合は、一緒に受付を行います。また、受付の際に市役所から届いたノストリフィケーションの結果のレターが必要です。
- STEP 2入室
- STEP 3出題トピックを決める
それぞれのトピックが書かれた紙をランダムで一枚選びます。
- STEP 4試験準備
10分ほど試験を準備する時間が与えられます。
- STEP 5試験開始
私の場合は最初の10分は技術試験、その後口頭試験が5分ほどありました。口頭試験は3問ほど聞かれただけでした。
- STEP 6試験終了・結果発表
試験が終了するとすぐに合格か否か伝えられます。非合格だった場合は別日に再度試験を行います。
試験の対策方法
ここでは、試験に合格した私がどのように勉強したかご紹介します。
残念ながら、ノストリフィケーションの試験を対策する教科書や参考書はありません。試験範囲のトピックについて自分で調べ、重要な部分を暗記する必要があります。
私は幸いなことに、試験と同じ時期に試験科目と関連した授業が大学であったので、その授業の内容+ネット上の情報を元に自分なりの参考書を作りました。ネット上の情報は膨大なので、特に重要だなと思う部分をピックアップしました。
また今はChat GPTなど便利なツールがあるので、それを活用するのもいいと思います。
また、試験は口頭試験で行われるので、勉強した内容を自分の言葉で説明できるようにならなければいけません。「なぜそうなるのか」を理解することが、ノストリフィケーションの試験を受ける上で大切です。
おわりに
いかがでしたか?
今回はノストリフィケーションの試験について詳しくお話ししました。
試験に臨まれる方のお役に立てば幸いです。
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