〜この記事はこんな方にオススメ〜
・就学ビザの申請準備をしている方
・チェコ留学を予定している方
・長期滞在ビザと長期居住許可証の違いを知りたい方
こんにちは。Yuzuka(@yuzukanishimura)です。
現在はフランスにいますが、チェコの大学に2020年の9月から3年間留学をしていました。
チェコは留学先としてはまだまだマイナーな国。ネット上での情報が少ないのが現状です。
そこで、私が留学していた当時、どのような書類や手続きが必要だったかを書き留めていたので、改めてこのブログに残していきたいと思います。
今回の記事は、チェコの就学ビザの種類とその違いについてお話しします。
今回の記事は2020年の情報をもとにしている為、 最新のものと変更がある可能性があります。最新情報はチェコ大使館のHPから確認してください。
チェコの就学ビザは2種類!違いは何?
チェコの大学に正規留学する際に取得するビザは「就学ビザ」になります。
いわゆる学生ビザになり、「長期滞在ビザ (Long-stay visa)」と「長期居住許可証(Long Term Residence Permit)」の2種類があります。
どちらも申請する際の必要書類は同じですが、違いは大きく分けて3つあります。
①ビザの受け取り場所
・長期滞在ビザは、申請場所でのみビザの受け取りが可能
東京のチェコ大使館でビザを申請した場合、ビザは大使館で発行されるので、東京のチェコ大使館でビザを受け取ります。つまり、ビザの許可が下りるまで日本にいるか、チェコに渡航しても日本に帰ってくる必要があります。
・長期居住許可証は、申請場所またはチェコ国内でのビザの受け取りが可能
東京のチェコ大使館でビザを申請した後、日本またはチェコでビザを受け取ることができます。そのため、ビザが下りていない状態でもチェコへの渡航が可能です。
②申請料金
・長期滞在ビザの申請は無料
・長期居住許可証の申請は有料
私がビザ申請をした2020年当時は、1万2千円ほどかかりました。
③ビザ申請用紙
・長期滞在ビザは白黒の申請用紙
チェコ大使館のHPから確認できます。
・長期居住許可証は緑色の申請用紙
チェコ大使館のHPに載っていないので、各自大使館に問い合わせてください。
それぞれのビザ申請の流れ
長期滞在ビザ(Long-stay visa)を申請する場合
- Step 1東京のチェコ大使館でビザ申請をする
申請料は無料
- Step 2ビザが下りるまで日本で待機
- Step 3ビザの許可が下りたら大使館で長期滞在ビザのシールを受け取る
- Step 4チェコに渡航
- Step 5渡航してから3営業日以内に外国人警察(CP)で外国人登録をする
長期居住許可証(Long Term Residence Permit)を申請する場合
長期居住許可証の申請は、申請場所(東京のチェコ大使館)またはチェコでビザを受け取る事ができる為、ビザ申請の流れは2パターンあります。
長期居住許可証を申請する際は、事前に大使館へ連絡する必要があります。ご注意ください。
パターン1 〜ビザを東京で受け取る場合〜
〜ビザを東京で受け取る場合〜
- Step 1東京のチェコ大使館でビザ申請をする
申請は有料
- Step 2ビザが下りるまで日本で待機
- Step 3ビザの許可が下りたら大使館でビザの受領用のシールを貰う
- Step 4チェコに渡航する
- Step 5渡航してから3営業日以内に所定の内務省移民政策局(MOI office)で、生体認証等を受ける
- Step 6内務省移民政策局で長期居住許可のカードを受け取る
ビザの受領用のシールとは長期居住許可のカードを受け取るまでの一時的なビザです。
最終的な長期居住許可のカードはチェコで受け取ります。
パターン2 〜ビザをチェコで受け取る場合〜
〜ビザをチェコで受け取る場合〜
- Step 1東京のチェコ大使館で申請をする
申請は有料
- Step 2チェコへ渡航する
この時点ではビザの許可は下りていないので、観光客として入国します。
- Step 3ビザの許可が下りたら、所定の内務省移民政策局(MOI office)に出頭し、生体認証等を受ける
ビザの許可が下りたら日本のチェコ大使館から連絡が来ます。
- Step 4内務省移民政策局で長期居住許可のカードを受け取る
この場合、東京で申請をしたらすぐにチェコに渡航する事ができます。
日本のパスポートを持っている方はビザなしで最大90日間チェコに滞在することができるので、それを利用した形で入国します。
パターン1では東京のチェコ大使館で受領用ビザのシールを取得しますが、このパターン2ではこのプロセスは含まれません。
この場合、申請料金がかかる以外のデメリットはないように思えますが、いくつか注意点があります。
何らかの理由で長期居住許可を認証できないと判断された場合、自動的に長期ビザの申請に切り替わります。その場合は、申請場所(在日チェコ大使館)でビザを受け取る必要があります。
つまり、日本で長期居住許可を申請した後にチェコへ渡航し、その後チェコでの審査の過程で長期ビザの申請に切り替わった場合、ビザは申請地でしか受領できないため、ビザを受け取るために日本に帰国する必要があります。
また、ビザ申請時のお金は返金されません。
どっちのビザを申請すればいいの?
最後に2種類の就学ビザのどちらを申請すべきか、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
メリット | デメリット | |
長期滞在ビザ (Long-stay visa) | ・ビザ申請が無料 | ・ビザの許可に時間がかかる場合、渡航予定日に間に合わない可能性がある |
長期居住許可証(Long Term Residence Permit) | ・ビザ申請後、すぐにチェコへの渡航が可能 | ・ビザ申請が有料 ・長期滞在ビザの申請に切り替わった場合、日本でビザを受領する必要がある |
渡航までの時間に余裕のある方は長期滞在ビザを、渡航までに時間のない方は長期居住許可証を申請するのが一般的です。
ビザを申請してから許可が出るまでの平均的な所要日数は1ヶ月半から2ヶ月ぐらいです。新学期開始前の7、8月は特に混むのでさらに時間かかる可能性があります。
9月に渡航を予定している場合、長期滞在ビザを申請するのであれば、遅くとも6月までにビザ申請を済ませておくと安心です。
それ以降に申請する場合、ビザが間に合わない可能性があるので、長期居住許可証を申請するのがいいと思います。
私の場合は、ビザを申請した時点で渡航までの時間がなかったので、長期居住許可証を申請しました。
自分の状況に合ったビザを選ぶのが一番ですので、2つのビザの違いをよく理解してビザの申請をしてくださいね。
おわりに
いかがでしたか?
今後の記事ではビザ、ノストリフィケーション、卒業試験など、私が苦労した手続きや試験についてお話しする予定です。
チェコ留学を予定している方、またはチェコ留学をしている方の助けになれば嬉しいです。
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